歯科技工士を目指しているお子様をお持ちの保護者の方へ
歯科技工士はある意味職人のような仕事
歯科技工士の仕事は歯科医師から指示書を受けて、患者に合った装具などを製作することです。 装具類は歯の噛み合わせや虫歯治療には欠かせない物で、高齢者には、 「いかに自分の歯で食べられるか?」ということが、寝たきりにならないで長生きできるポイントとなっています。 そのため高齢者が増えるこれからも、歯科技工士の仕事は増え続けます。 これからの特色としては、患者が要望を口にするようになったため、より緻密な作業を要求されるようになりました。 口腔内の装具は初めからピッタリ合うことが少なく、少しずつ調整するのが当たり前です。 そのため数回にわたる調整の途中で妥協する患者も存在しましたが、歯科医師と歯科技工士か連携を強くすることで、より患者に合った装具を作り出せるようになりました。 また患者側も自分の将来を考えると、妥協してはいけないという意識が高まり、歯に関する関心はこれからも上がっていくでしょう。 歯科技工士の仕事は一見受け身に見えますが、患者に合った装具を作る技術と勘が要求されて、自分なりの工夫も出来るやりがいのある仕事なのです。
高齢化社会に向けて歯科技工士はこれからも需要が高い
今までになく歯科に関する関心が高まっているのは、日本が高齢化社会を迎えているからでしょう。 高齢化社会と聞くと介護職員が不足するというイメージですが、介護職員は増え続けているのに歯科技工士の数は横ばいです。 長生きする人が増えるということは、それだけ歯の治療や検診に来る人が増えるので、これから先も歯科技工士の数は不足するでしょう。 そのため海外で作成された装具なども輸入されており、国内の市場に影響が出ていると指摘する人もいますが、日本人の技術には遠く及びません。 特に高齢者は国産の技工士が作成した装具を好みますが、その理由は自分の口にしっくり合うからです。 価格が安くても先々食べられなくなっては大変で、信頼できる国産が強いのです。 これからも海外生産品にも影響を受けることは少なく、高い技術力を保ちながら働けます。 就職は有利で大学病院や大規模の歯科技工所限定でなければ、すぐに就職できるでしょう。 また転職も簡単に出来るので、色々な技工所で経験を積むことも出来ます。 また歯科技工を扱う企業に就職して、歯科技工の技術開発に携わることも出来ます。 歯科技工については、これからも大きな発展の余地があり技術開発が楽しみな分野です。